会津

会津旅行記 2日目以降

廃村へ





凄い揺れ。震度5弱。
津波発生とTVでやっている。ここは喜多方なので大丈夫かな。

朝ごはんで納豆、漬物、汁物などをいただいた。
米がうまい。さすが東北。

地元の名士なのだろう。早朝から色々な人がやってくる。
知らない人だらけだし、俺誰? って状態である。


廃村に向かって出発しよう。

結構走ったかな。山道に差し掛かった。

もう舗装もされてないし、普通の車では登れない道。

この道も途中で無くなり、元分校(既に廃校)に車を置いて徒歩。

40分程歩くと村に着いた。なるほど、こんな不便な場所じゃ廃村になって

当然か。





1F
結構散らかっている。置かれている物のほとんどは連れが持ち込んだらしいが。





2F
廃墟って何で安楽椅子があるんだろうね。これが無いと廃墟感出ないし。
本も大量に運んだらしい。

俺 「全部ゴミでしょ?」

連れ「ゴミじゃないんですよ〜」

常日頃物が捨てられないと言っているこの人は、埼玉と都内の家も物で溢れて
いて片付かないと言う。
この本だって運んだはいいが結局読まないんじゃ?





2Fは結構ボロボロ。住むなら修繕が必要。





本を漁っていたらテンテンのサインが出てきた。懐かしい〜。めちゃかわいくて
恋に落ちそうになったものだ。いや、落ちたんだったかな。
幽玄道士って最後どうなったんだっけな。

一緒に共演した時に書いてもらったそうだ。
秋山純などほぼ全員分のサインがある。

他にも台本やプログラムがたくさん出てきた。お宝〜!
これヤフオクに出したら結構高くなりそうだが?

「わたしそういうのやり方わからないので・・・」と。


ガス無し。水道無し。電気のみ通してある。
ここで生活するのは大変そうだ。





これがトイレ。
穴掘って囲っただけだが、かろうじて野ぐそにはならないと思う。ボットン。



 

水は歩いて5分ぐらいの沢から汲んでくる。水量は多い。
飲むのに多少抵抗があったが、人の住んでない山だし、昔からこれを飲料水として
いたのだから大丈夫だろう。川の水も飲める。
俺はお客さんってことで、水汲みは連れが全部やった。





付近を散策。元棚田らしい。
昔の人がここで米作を試みたがあまりうまくいかなかったらしい。





米作用に作った人造湖らしい。
地図には載ってなく、名前も付いてないようだ。





柿の木に熊の爪痕らしき物が。たくさんいるらしいよ。





熊の糞があちこちにある。主食銀杏だね。それ以外に食べるの無さそうだし。
道の真ん中で堂々とすることが多いようだ。
家の前にもあった。それもホヤホヤのが。
結構近くまで来ているようだ。
ツキノワグマが人間を食べる為に襲うことは無いと言われているが、出会い頭だと
熊がビックリして襲ってくることがあるようで、我々は外に出る時は鈴を鳴らした
り大きな声で会話をすることにした。





翌日市内から来たOさんに少し案内をして貰った。
この付近の山はOさんの物らしい。
これはOさんの仕掛けた熊獲り用の罠である。
今までに20頭以上捕えたという。

その捕まえた熊はどうするのか聞いてみた。

「投げる」

と言った。あぁどっかから投げるのかなと解釈して細かくは聞かなかったが、少し
後で考えたら、方言で投げる=捨てる のことかなと。





こんなに気温が低いのに毛虫がいた。
この実はノブドウかな? 最後の2粒。
この2粒を食べたらごはんが完全に無くなるので、この毛虫は飢え死にするのだろうな。







これは何の実だかわからんが、蹴飛ばすとぶわ〜っと飛び散る。





「この建物あげるよ。」

貰って別荘にするとしても、ここまで来るのが大変すぎるし。
手続きとか面倒なんじゃ?

「この村好きに使っていいよ。」

まぁそれなら面倒ではない。来たい時だけ来ればいいのだから。





家の中から興味深い資料が出てきた。
昭和28年に入植が行われたらしい。
古い資料大好き! ぞくぞくする。





夫役賦課!
歴史的価値のある資料発見。

連れは「そういうの興味ないんですよぉ。」とにべもない。

あー、連れは全然歳上だけど、誰に対しても丁寧な物言いをするんだ。





手紙も出てきた。炭鉱夫の8円切手が貼ってある。おぉぉ。
郵便料金が8円だったのは昭和24年から26年まで。消印は昭和27年だが。

どこの村かバレないように一応名前は全てモザイクかける。





家畜数及び特殊作物耕作状況調
牛、馬、綿羊、豚、鶏、兎、山羊の欄があり。
その他に七面鳥、あひる、和牛、ホップ、みぶよもぎと書いてある。
みぶよもぎ2.5反って結構な広さだよね。

当時の暮らしぶりが想像できて興味深い。

それにしても昔の人は字綺麗だなぁ。
全部手書きだよこれ。

他にも色々な資料があった。





囲炉裏。ここで鍋をやるのもオツだが、今回は薪ストーブだけにする。





薪を燃やす。とても暖かい。
ガスと暖房器具が無いので、これが寒さを凌ぐライフライン。



  

カレーを作った。
結構雑だけどカレーに失敗は無い。





土間の温度計は0℃を指している。
朝方は-3℃まで確認した。これは寒い。





雪が降ってきた。

積もったら動けなくなって死ぬ恐れがある。
予定より早く帰ることにした。








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