秋田

秋田旅行記 1日目

秋田に最後に行ったのは10年以上前。
パチスロで攻略法が出ると、ひっそりと東北までやりにいったものだ。
交通費、宿泊費、観光費などを除いても、数日の滞在で20万ぐらいは残った。
しかしどこを観光したのかはあまり覚えておらず、田沢湖だけが唯一の記憶だ。




観光MAP。(Google Maps使用)



こまち13号に乗り込んだ。
盛岡までははやぶさと併結運転し、そこから先ははやぶさが新青森に向かい、
こまちは秋田に向かう。最高速度は320km/h
鉄ではないので電車の紹介はこれぐらいで。


 

駅弁は「ゐざさの柿の葉すし」にした。
奈良なので秋田には関係無いけど。
半額が気になるって? シール剥がそうとしたら綺麗に剥がれなかったので
元に戻したんだよっ。
結構早い時間に半額になるので、普段の夕飯でも駅弁買うこともしばしば。

さば、さけ、たい、あじの4種が入っていて飽きないのが良い。
他社の柿の葉寿司って1種のが多いからね。やはりゐざさ推し。




車窓。
東北はたんぼばかり。ずーっとたんぼでたまに渓流が顔を出す。
今は緑がいっぱいだけど、冬になったら雪が積もるのだろうな。




今回の旅のガイドはろくおさん。ハイスペック自由人。
同行者はYさん。パチ屋に入ると3分で出入り禁止を喰らう凄腕の持ち主。

車で男鹿半島に向かった。
男鹿には本物のなまはげが住んでいると言われている。その生態をチェック
するのが今回の旅の目的のひとつ。




なまはげ以外に何も無いのかって言うぐらいになまはげ押し。
あちこちにオブジェがある。
このオブジェは一際大きかった。MAP@

この男鹿総合観光案内所のなまはげが世界一の大きさなんだって。




「ババヘラ」屋を発見。

昭和23年創業の児玉冷菓が元祖らしいが、ババヘラって名前は進藤冷菓が登録商標
を取っているようだ。児玉冷菓はババさんアイスで登録。

ババヘラって名称はおばさんがヘラでアイスを盛り付ける所から付いたようだ。
道端でも見掛けた。この人達の日給はいくらなんだろうね。




ババと言えども秋田美人。(写真了承済)

ババさんが「風に弱いからね・・・」って言ったそばからボタボタとこぼれだした。
半分溶けてるって。
溶けてるのは既に夕方だからかもしれない。午前中に車でババさんを各地に降ろして、
閉店時間に迎えに来るシステムらしいよ。



男鹿真山伝承館(おがしんざんでんしょうかん)に到着した。MAPA
この地域に本物のなまはげがいるようだ。
入館料はナマハゲ館とセットで800円。冬季は1000円らしい。



我々はナマハゲさんが来るのを待った。
ナマハゲはどこから来るのか、緊張のひととき。

先立がやってきた。(さきだち:なまはげの一味で、なまはげを家に入れて良いか聞く人)
「お晩です。ナマハゲ来たす。」



左が家の主人で右が先立。
なまはげは無理矢理入ってくるわけではないんだね。優しい。

「寒びどご良ぐ来てけだすな。」



ドスンドスン!!
外からなんか音が。ナマハゲさんは入ってくる前に大きな音を立てるのだ。

戸を乱暴に開けて入ってきた。





うわぁ! 本物のナマハゲ。

身に付けている藁蓑から落ちた藁の端きれを持ってると、翌年は良い年になるそうだが、
無理矢理毟ってはダメとのこと。



家主の前に正座するナマハゲさん。意外と礼儀正しい。
ナマハゲ台帳にこの家の子供の行いが全て書かれているらしい。

「こどもはゲームばかりやっでるでねーが」と怒るナマハゲさんにひたすら酒をすすめる
店主。なんだこのやり取りは。




ナマハゲさんは主人から餅を貰い、再び大きな音を立てて帰っていった。

ナマハゲさんの「ウォォォ」って唸り声が印象的であった。


敷地内の「なまはげ館」に移動。



各村のナマハゲ面が勢揃い。これは圧巻。

村によってこんなにも違うのか。



子供の工作みたいな面もあれば、



こんな恐いのもあった。
興味深い。



夕飯は「美野幸」へ。MAPB

住所 秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦2-1

男鹿半島の先っちょにある石焼専門店。

石焼は男鹿名物のようだ。

これは何かと言うと、杉製の桶に海産物を入れて、そこに焼き石をぶち込んだ
豪快な料理なのだ。
高温でも割れない石英安山岩質溶結凝灰岩って長い名前の石を使っているらしい。
たぶんこの石の名前を覚えることは今後無いだろう。
地元入道崎で採れるみたい。

美野幸では天然真鯛の石焼が食べられる。メニューはこれひとつ。2500円



ぼっこんぼっこん沸騰した状態で運ばれてきた。
見た目のインパクトは充分。

真鯛、ネギ、岩のりにシンプルな塩のみの味付け。山椒がほんのり香る。

真鯛は半身。頭から尻尾まで食べ尽くす。

味付けがシンプルなので素材の良さが際立つ。

刺身、生ワカメも新鮮でうまかった。

最後に茶漬けにしてお腹一杯に。



入道崎の先端へ。

 

日本海の海。それは太平洋側の明るい海とは見た目が異なる。
天候が悪かったせいもあり、一層どよ〜んとしている。




「灯台荘」「なまはげ御殿」
ベタな名前の土産物屋。ここはまだ立地も良いので店も存続しているが、平日の
せいか客は我々だけだった。

男鹿半島の南端へ向かって移動。





リゾートホテルを通り過ぎた辺りに廃墟があった。
桜島苑。




廃墟はそそる。近辺に飲食店が全然無いのでラーメン屋あったら繁盛しそうなもの
だが、そもそもこの道を通る人が少ないようだ。





男鹿半島南端の潮瀬崎へ。MAPC
ここにゴジラ岩があるらしい。観光スポット。

すぐに見付かる物だと思っていたが、それらしいのは見当たらず。
風は強いし足元はぬかるんでるし、なかなか厳しい状況だ。
諦めかけた所でようやく発見。




夕陽に吼えるゴジラを撮る予定が、探している間に日が暮れてしまった。

海と岩の色といい、このちょっと残念なゴジラといい、韓国・済州島のヨンドゥアム
(龍頭岩)を思い出した。いや、結構似てるよ。



夜景を見にポートタワー・セリオンへ。MAPD
入場無料。



一目見てこいつの名称は秋田タワーに違いないと思ったのだが、「セリオン」だって。
なんだその中途半端にお洒落風な名前は。



ハート型のベンチも設置されているし、夜景を観ながらちゅっちゅっして愛を育みな
さいって言う市からの配慮だな。人口減少を食い止める県の施策かもしれん。

4階のカフェもアメリーケーヌソースやらエビ枝豆レモンソースやら、セリオンオーシ
ャンブルーやら、気取った名前のメニューが目立つ。
あんた、そこはなまはげ丼だべ。


帰りの途中で古い自販機コーナーへ寄った。

秋田でエレメカの存在は確認できず。古い自販機も数は多くないようだ。



ホットスナック。



盛りすぎなおじさん。
こんな炭水化物プレートが出てきたら引くって。
餃子&シュウマイも数多いと苦しいし。



楽しみにしていた川反へ移動。MAPE
かわばたと読むのだが変換しても出てこないね。



川反は東京で言う所の銀座、札幌で言う所の薄野に当たる秋田一の繁華街である。
なんか人いないね。
一体人々はどこへいるのだ?
どうやら秋田の人達は夜中にそんなに出歩かないようだ。



郷土料理屋の北州に入る。郷土料理大好きなので胸が高鳴る。




「ミズ」
関東だとなかなか見かけない食材。ミズのこぶは歯応えが良くて癖になる。
この時期(8月終わりぐらい)に東北に行ったら必ず食べたい物のひとつ。




今回リクエストした中に貝焼き(かやき)がある。
漁師がホタテの貝殻で1人前の鍋を作ったのが由来らしい。
今では普通に鍋のことを貝焼きと言うようだ。

鯨とナス鍋。初めて食べる。
これが「クジラかやき」と言われるやつだな。

う、うまい・・・
味噌汁と言えば味噌汁だけど、鯨の出汁を茄子が吸って何とも言えぬ深い味わいに。
鯨と茄子がこんなに合うなんて。




きりたんぽってあまりうまいイメージ無いのだが、これは絶品であった。
地元の人曰く、きりたんぽ鍋のきりたんぽは主役だけど主役ではないそうだ。
セリ根がうまさの元らしい。



2軒目は中通にあるBAR。



BAR?

「正木理容」って書いてありますが???

地元の人は「床屋」って呼んでいるらしい。

床屋の居抜きなのだろう。

秋田唯一の立ち飲みバーだが、奥に椅子もあるにはある。

フードは駄菓子のみ。食べ放題で勝手に食べるシステム。




マスターは良い感じにやる気がない。

「先週客に店番任せて表でモンハンやってたら、酒ほとんど無くなっちゃたよ。」
とか言っている。
シェーカーも無いし、注文しても作れないって返されるのがほとんどだった。
客層も変。
しかし。このだらだらした感じは嫌いではない。




店内には恋愛求人票が張ってある。面白い。

昭和57年生まれ・保育士・趣味登山・155cmって求人票に目が止まった。
理想に近い条件である。登山好きの保育士とか二度と見付からないだろう。

けど秋田は遠いよなぁ・・・






今回泊まったホテルはドーミーイン秋田。

1泊4000円ぐらいだったかな。壁ビューだけど寝るだけなので良し。

ビジホながら最上階に露天風呂がある。

部屋にはシャワーがあるけど、ここは是非露天を利用したい。




夜鳴きそばが無料。ビジホで夜鳴きそばのサービスは珍しい。
無料と言われたらお腹いっぱいでも食べるのが人。
結構イケる。
宿泊客以外でも入れそうな雰囲気だが、ちゃんとチェックしているのだろうか。





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