秋田

秋田旅行記 2日目






観光MAP。(Google Maps使用)





ドーミーインで朝食。(バイキング)
料金は1500円。
秋田っぽい食材はいぶりがっこぐらいで、まぁ普通のバイキングだなと。




今回の旅の目的のひとつに「サラダ寒天」がある。

秋田の郷土料理で、名前からは何なのか想像も付かない。

スーパーに売ってるらしいので、さっそく各店を回ることにした。

「いとく」って名前のスーパーへ。
秋田と青森にしかないスーパーみたい。地方のスーパー巡るの好き。




ガイドが「これがサラダ寒天です!」と叫んだ。
なんだ、早くも目的達成か?



「あさづけ」と書いてあるけど? これサラダ寒天?

さっそく食べてみることに。どんな味かな?

う・・・

まずっ!!

酸っぱい。そして甘い。もろ苦手系。

完食できなかった。

一同これで任務達成だと思っていたのだが、後になってサラダ寒天とあさづけ
が別の物だと判明した。


角館へ向かった。(かくのだて)






雲沢ドライブイン MAPF
http://www.kumosawa.jp/
サイトもあるし、店側もレトロを売りにしているようだ。
レトロなんだけどパチスロコーナーは「ろくブル」「シンデレラブレイド」など
微妙なラインナップ。



この他に富士電機製のラーメン自販機があった。
お腹すいてたら久々に食べたかったけど、この後も食い倒れたいので断念。





安藤醸造 MAPF
創業嘉永六年 味噌・醤油の老舗
秋田県民はここの「白だし」を愛用しているようだ。
土産物屋風になっているので、ここで色々買うと良い。

仙北市方面へ向かう。






田沢湖。MAPG
昔旅打ちのついでに車で1周したことがあるが、見所はたつこ姫ぐらいなので
すっかり記憶から消えていた。

深さ423mもあり、これは日本一である。世界ランクは17位。
なんでこんなに深いんだ?



おお、たつこ姫!
お前はなぜ金ピカなんだ?
こんな成金趣味の銅像みたいにされちゃって。本当は肌色がいいんだろ?
「はい。」と言ったかどうかはわからぬが、これじゃ仏像だってば。



「たざわこ芸術村」へ向かう。
温泉ゆぽぽ、お食事処ばっきゃ、施設の名前が変だけどこれは秋田弁である。
ばっきゃはふきのとうだって。



ここで昼食。秋田のB級グルメがそれなりに揃っている。




田沢湖ビールを飲んだ。桜の天然酵母により作られた「桜こまち」
旅行に行ったら地ビールを飲む。これ最高。




神代カレー。
これも楽しみにしていたB級グルメ。
神代カレーはどこで食べるのが一番それらしいか。軽く調べたけどわからなかった。
もしかして、町興しのために最近できたメニューだったりする?

左側が昔(1950年代)のレシピで作ったカレー、右側が現代のカレー。
具はフライドポテト、エリンギ、魚肉ソーセージ、いぶりがっこ、温玉などが
メジャーなようではある。

これが思ったほどうまくない。右も左もあまり変わらないし。
これレトルト温めて出してるんじゃ? 一同そのような結論に至った。

本物の神代カレーがあるのなら次回また挑戦しよう。





洋種山牛蒡がいたるところに成っていた。
軽い毒があるので食べてはいけない。





サラダ寒天探しも諦めてはいない。「よねや」へ。
横手を中心に10店舗ほどあるスーパー。
地元密着型スーパーならやつが見つかるかもしれない。



はなみそ?
は・な・み・そ? なんだこれ。
変な食品がいっぱいあって面白い。




「ぼだっこ」
秋田では鮭のことをぼだっこと言う。
不思議だ。青森では鮭は鮭だし、この呼び名は秋田だけらしい。


横手に移動する。





「かまくら館」 MAPH




横手の雪で作ったかまくらが1年中体験できる。入場料100円

夏は涼しくて良さそうだが、マイナス10度なのですぐに寒くなる。

入口で半纏を借りるべし。




南下して十文字へ向かった。十文字ラーメンを食べに行こう。
十文字ラーメンは俺好みのあっさりラーメン。
今では横手やきそばと並ぶ知名度にのし上がっている。



「三角そばや」 MAPI
この店は佐々木希さんも訪れたそうで。



中華そば 680円
うま〜〜い。
焼き干しベースのとても優しいスープ。
これなら毎日食べれそう。
俺が求めていたラーメンはここにあった。

十文字ラーメンは細い縮れ麺に麸が特徴のようだ。


今日も駆け足で観光。
短期間で秋田の全てを堪能するんじゃ。

南下して湯沢市に向かった。もう宮城県のすぐそば。



小安峡(おやすきょう)に到着。MAPJ



見てこの階段。
階段大好きなので俺は平気だが、同行者達は大丈夫だろうか。




良い眺めだ。
今回こんな自然に触れ合えるとは思ってなかったのでサプライズ嬉しい。





遊歩道のいたる所から湯が噴出している。多少濡れる。
見た目的に面白いので観光に組み入れると良い。






せっかく温泉郷に来たんだけど、ゆっくり入っている時間は無さそうである。
足湯なら短時間で済むのでデンバの湯へ。




足だけでも疲れはそれなりに取れる。
15分ほどリラックスした。
まだまだ観光するよっ。



今回は祭りも見たかったのだが日程も合わずで、どこかで知られてない奇祭
やってないかね〜、なんて話をしながら車を走らせていたわけだが・・・




なんか提灯出てます!

祭りに違いない。ちょっと行ってみようじゃないか。




豆球がぽつぽつと等間隔で灯っている。
人の姿は無い。
このまま進んでも良いのだろうか。






石段には苔がビッシリと生えていて、人の歩いた形跡も無い。
キツネに化かされていたりして。
「ひぐらしのなく頃に」の世界観に近い雰囲気があり、恐いけどワクワクしてきた。
ここで死んでもいい。一同誓いを立てて鳥居を潜り抜けた。




豆球は小屋っぽい建物に続いていた。
人の気配はやはり無いが、提灯と豆球があるのだから、この先で何らかの儀式が
行われているのは間違いない。
ここまで来たんだ、引き返すって選択肢は無い。




小屋は通り抜けできるような作りになっていた。小屋じゃなくて門かな。
中には祭壇があった。
蝋燭立てと布がおどろおどろしい。

長い蝋燭に火が灯っているってことは、つい先程までここに誰かがいたってことに
他ならない。
村人が隠れていて俺達を襲ってきたりしないだろうか。
雰囲気が雰囲気なのでそんな思いも浮かぶ。

門を抜けて更に石段を上っていった。




日も暮れかかってきた。
豆球の明かりが頼りないが、目指すべき建物が見えてきた。
あそこに答えがあるはず。




あっ、人がいる。
いったい何が始まるんです?

もう入るしかないのだが、こんな時って「やぁやぁ」って言いながら入るのか、
無難に「こんばんは」なのか、祭りなので「おめでとう」なのか、適した言葉が
わからない。村の合言葉を言わないと斬られたりするかもしれない。

ここで何分も迷っていると不審なので入ることにした。

喜んで招いてくれるって雰囲気でもないが中に入れてくれた。

部屋の中には村人が何人か座っている。

祭りと言ってもここは村人オンリー、余所者が来るべき場所では無いのかもしれない。

どうすれば良いのかわからないのでとりあえず部屋の隅に正座してみた。




村人がやってきては、賽銭箱の前に包み紙を置いてお祈りする。

二拍一礼とかそういうのではなく、地にひれ伏す感じの仕草だ。

包み紙の中はたぶん餅か米だろう。

もちろんそんなモノ持ってないので、小銭を賽銭箱に入れることにした。

そして見よう見まねでひれ伏した。




すると、村長さん(?)が「水を飲んで行きなさい。」と声を掛けてきた。

とぽとぽとぽと注がれたのは・・・酒だねこれは。日本酒。

この村では酒のことを水と呼ぶようだ。

途中会話もあったけど、まんずなに言っでるかわからんべな。

同行した秋田人もわからないと言っているので、山奥の村ならではの方言なのだろう。

「今神主さん達が来るから待ってなさい。」

これから何かが始まるようだな。

若い村の娘をみんなで取り囲む儀式か、動物の生贄を捧げる儀式か、世に知られてい

ない怪しい儀式が始まろうとしている。

しかし。飲食店の予約をしてあるので、もう行かなくてはいけないんだ。

「いや、だめじゃ、お前達はここで鬼に食われるのじゃ」

って言われることもなく、普通に外に出ることができた。

もと来た道を戻ると、そこにはいつもの日常が待っていた。




夕飯は秋田市内の「酒讃家」で。
日本一骨酒の種類が多い店らしい。市販されてない酒も飲めるようだ。

メニューを見て胸が躍った。
店主のこだわりが感じられる食材が多い。
珍しい物好きの俺は一発でこの店が気に入った。
過去にオオグソクムシなんかもメニューに上がったらしい。仕入れによって毎日メニュー
が変わるようだ。



突き出しの凝った店は良店であることが多い。
ベニマスとイワナの皮。



イワナの洗い。珍しいのが出てきた。
身が軟らかいので氷水で締めて食べる。
それでも軟らかい。



タコのからすみのジャーキーとフグの卵巣。
珍味過ぎて嬉しい!
しょっぱいので大根と一緒に食べる。



ソフトシェルクラブとマッシュルームとインカのめざめのアヒージョ。
好物がセットになった素晴らしい一品。酒が進む。



タナゴの骨酒。
メジャーなのは岩魚だけど、この店はのどぐろや蟹、干ししいたけと何でも骨酒にしてしまう
ようだ。
タナゴとか初めて見たぞ。



ソフトシェルクラブの骨酒。
タナゴほど香りが付かないけど、紛れも無く蟹風味。
酒びたしの蟹をむしゃむしゃ食べたらうまかった。


大満足。
お腹も膨れたし移動しよう。






「Booker」
BARなんだけど、一見さんが入ることは絶対に無いだろう。
外見からは得体の知れない店としか思えない。



歌謡曲をメインにかけている風変わりなBARだった。
ラーメンがおすすめらしい。
マスターが気さくな人でゆるい空気が流れているが、もの凄い訛りがあってやはり何を言って
るのかわかりづらかった。

移動。
滞在期間中に優良店舗を全部周りたいので、タイトなスケジュールとなっております。



「もっきり要介」へ。
もっきり? 変な店名である。



席はカウンターのみ。
酒の品揃えは少数精鋭で、料理も酒飲みの為のつまみが多い。
そしてマスター夫婦の接客が暖かい。



ホテルに戻って0時。
ほろ酔い&心地良い疲れ具合。
露天風呂にから上がってベッドに横になったら、あっという間に眠りに落ちた。





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